終点

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減塩

実家に戻ることになった。

6月に引っ越し諸々の作業に移る予定である。

 

別段、両親が病に伏したとか、仕事の事情だとかそういったことはなく、単純に一人で生活することに疲れてしまった。

食事もいよいよスーパーで調達したカップ麺か、近所の5点中3点みたいな評価の家系ラーメン屋に偏ってきたので(ラーメン大好き曽我さん)、高血圧の仲間入りになる前に対策を打たねばならなかった。

時期的にもちょうど、よかったのかもしれない。

 

職場まで徒歩10分の好立地を手放すのは多少口惜しいが、毎朝ディスク1枚分のブルーハーツを耳の穴に詰め込んで仕事に臨むのも悪くないかもしれない(良くはない)。

毎月賃貸に消えていく金も手元に残る。

かといって、dアニメストアとPSPlusだけでは貯蓄を消化しきれない。

何か金のかかる趣味を探さなければ――。

 

大学に入った頃は、一人暮らしに疲れる日が来るとは思いもしなかった。

親の束縛から逃れられるとは言っても、結局法と道理には背けないので、やりたい事はして良い事の範囲内でしかできない。

 

4年ほど前に友人と串屋に行った時、「自分の父親を超えられるか」という話題になった。

20年間子供の面倒を見て、学費を稼いで、大学に行かせてやる。

それがどんなに難しい事か。

 

働き始めて2ヶ月が経った頃、大阪のラーメン屋の行列に並んでいた時。

ふと、BRADIOの「ギフト」という曲に辿り着いた。

その場で再生した俺は、人目も憚らず顔をグシャグシャにして泣いた。

何の捻りもない実直な歌詞だが、親に欠片ほどでも感謝の念がある皆さんには、一度聴いてほしい。

 

 

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とにかく、夏までにやることは山ほどある。

その後のことは何も考えていないが、少なくとも北陸新幹線が大阪に延伸するまで、今の仕事を続けるつもりは微塵もない。

次の冬季五輪が開催される頃、俺は今と同じような心持ちでいられるのだろうか。

 

そういえば、軽自動車税をまだ払っていなかった。