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話数単位で選ぶ、2024年TVアニメ10選

今晩の喧嘩はね 話数単位2024年TVアニメ10選を語ろうぜ

お笑いの番組のテンションで

 

■「話数単位で選ぶ、2024年TVアニメ10選」ルール
・2024年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品につき上限1話。
・順位は付けない。
・集計対象は2024年中に公開されたものと致しますので、集計を希望される方は年内での公開をお願いします。

企画元:https://aninado.com/archives/2024/12/07/1070/

 

 

 

 

 

■ぽんのみち 第12話「雀卓の娘たち」

 

俺がオタクと会って今年のアニメの話をする時に、必ずと言っていいほどこの回の話題を出すくらいには好きなエピソード。

電動雀卓のジャンタ君(いいネーミングだね)が壊れたのを発端に、だんだん皆で集まって麻雀を打つ頻度が少なくなっていくんだけど、このちょっとした出来事から生じる日常の変化にすごくリアリティがあった。

それでも遠方のリーチェや跳に連絡を取り合って写真を共有したり、LINEで呼べば駆けつけて一緒にラーメンを食べに来てくれたり、変わらずに友情が続いている描写が温かいですよねえ。

本来、時間経過とともに薄れていってしまいがちな交友関係を、繋ぎ止めてくれてる存在としてジャンタ君があって、雀荘があって。

かつて誰かの居場所だった雀荘が、今はなし子たちの居場所になっていて、最後に名も知らぬ新キャラが雀荘にやってきたように、そうやってまた誰かへと居場所が受け継がれていくんだろうな、という、未来に向けた鮮やかな締め方。

居場所アニメの傑作ではないでしょうか。

それと、ジャンタ君の修理代金を実家が太いリーチェが出すんじゃなくて、みんなでカンパし合うってのも良かった。状況打破のために金持ち設定を切り札のように使うアニメさんたちは見習ってください。

 

 

 

よくないですよ(意志の強いミキ亜生

 

 

 

 

 

 

 

■ゆびさきと恋々 第10話「桜志の世界」

 

桜志.........(肩ポン)

桜志.........(白木屋

桜志.........(終電)

雪と自分だけが手話で繋がれる閉ざされた世界に特別感を見出していた桜志と、雪を外の世界へと連れ出した逸臣さんとの一幕。

とにかく最後まで逸臣さんの器量の大きさが光っててカッコよかった。

未熟っぷりが暴走する桜志と、良い意味で空気を読まずに自分のペースに桜志を引きずり込んでほだしていく逸臣さんとのやり取りが、本来は三角関係の当事者同士で重くなりがちな間柄にもかかわらず、軽快に進んでいくのは見ていて心地が良かった。

ここらへんの逸臣さんの、日本人離れしたアグレッシブな対話手法は、海外で言語の壁を超えてきた経験なんだろうなと、キャラ造形にも非常に納得感があった。

でも恋愛経験に乏しい俺らは、どうしても恋心に素直になれない桜志に感情移入してしまって、雪への独占欲にも近い歪んだ想いが愛おしくなってしまうんだよなあ。

最後には逸臣さんと同じ「カレーパンが好き」と口に出すことで、遠回しに雪への好意を吐露し、気持ちに整理がつかず涙を流す桜志は、作中通してつい応援したくなるキャラとして魅力的に描かれていました。

てかさァ~~~~Aパートで彼氏宅のお泊りに困惑する糸瀬雪が萌えすぎてさァ!!え、てか桜志は雪ちゃんのどこに惚れたん?顔?(2軒目)

 

 

 

飲む?飲まない?(幻聴)

 

 

 

 

 

 

 

■変人のサラダボウル 第7話「異世界人の戸籍問題他」

 

愛娘と一緒に観たいアニメ2024年第1位(実現予定がないため没企画)

サラの「学校に行ってみたい」という願いを叶えるため、手段を模索していくうちに親心が芽生えた惣助と、浮気の疑惑をかけられた調査対象が実は競馬ゲーム好きの息子と話を合わせるために競馬場に通っていたというオチが重なって、全編通して親子のハートフルな空気が漂ってた。

サラが外見を黒髪にしたのも相俟って、調査依頼をこなす2人がさながら親子のように描かれていて、馬券の買い方を説明する時に親父に同じ説明を受けたことを思い出したり、サラの「転移先の人間ガチャでSSRを引いた」という言葉に照れたり、惣助のサラに対する感情が単なる仕事仲間から変化していく過程が見ていてほっこりさせられる。

最後は特にエモーショナルなBGMが流れる訳でもなく(代わりにサラが飛騨牛の自作歌を口ずさんでるのもこのアニメらしくてグッド)夕焼けの帰り道にさらりと「俺の子供になるか?」との惣助の問いに、皇女サラ・ダ・オディンとしての「うむ」ではなく、惣助の子、沙羅として「うん」で返すのが本当に良くって......泣

アニメってのは凝った演出に頼らなくても人の心を揺さぶれるんだぜ、っていうパンチをこの回から受け取った気がする。変人達が岐阜を舞台に面白可笑しく動き回る本作の中で、ひときわ人情味に溢れた回でした。

 

 

 

明日が臨時休業の時に使えるキャプ

 

 

 

 

 

 

 

■ガールズバンドクライ 第5話「歌声よおこれ」

 

袂を分かった元クラスメイトがボーカルを務める新生ダイダスへの憎悪と、そんなダイダスに対する本音を有耶無耶にし続ける桃香への怒りという、2つの原動力を得た仁菜の衝動が炸裂する回。

特筆すべきはライブシーンで、ガルクラ全体のライブパートは酒井和男さん(ラブライブなど担当)と三村厚史さん(バンドリなど担当)が絵コンテ・演出を手掛けてて、その中でトゲナシトゲアリのライブパート(空の箱、新川崎(仮)含む)はこの5話だけが三村氏の絵コンテによるもの。

率直に感じた違いとして、酒井コンテは派手なエフェクトを用いて目まぐるしくカットが変わって、要所でのキャラのアップやカメラの激しい動きを取り入れたミュージックビデオのような撮り方なのに対して、三村コンテは画面のブレやピントのボケ、ズームイン・アウトを使って臨場感を出しつつ、見せ場は引き画で会場全体や観客を映すなど、まるでそこに存在するカメラがライブ風景を切り取っているような撮り方をしていて、これが吹っ切れて気合の入った仁菜とそれを包むライブ会場の熱気をすごく上手く表現できてたと思う。

純粋に「視界の隅 朽ちる音」が好きな楽曲ってのもあるけど、ライブシーンはこの5話がいちばんお気に入りです。

あと、安和すばるの魅力がバチバチに立ってる点。何かと衝突や問題を起こしがちな仁菜と桃香との間でバランサーとしての役割を持ちつつ、厄介事に巻き込まれながらも、ちゃんと面倒見が良いという徹底したいい女っぷり。こんなの共学の普通科にいたら秒でイキ告しちゃうだろ... アクターズスクールに入れてくれた安和天童さんありがとう。

 

 

 

顧客が本当に求めていたもの

 

 

 

 

 

 

 

■リンカイ! 第10話「代謝

 

アニメリンカイ!の良かった点として、単なる女子スポ根に留まらず、競輪という商業スポーツ厳しさを描いたところがあった。

特に8話以降のプロ編に入ってからは、一人ひとりのキャラに焦点を当ててプロの世界で勝ち残っていくための試行錯誤が描かれていて、晴れて選手になってからが本当の勝負の始まりなんだと視聴態度を改めさせられることに。

この回は、競輪において成績下位選手を強制的に引退させる「代謝」制度を、それまでパッとした活躍が無かった高松絹早(29歳、171cm、ハンサムショート)と絡めたお話。

代謝寸前の観音寺先輩と知り合った高松が競輪の世界への執着を取り戻し、努力虚しく散っていった先輩の姿に鼓舞される形で、泥臭くもがきながら勝利をもぎ取る鬼気迫った姿に痺れた。

最後に戦うことを選択して潔く競輪から去っていく観音寺先輩の生き様もメチャクチャカッコよかったし、その後の祖父からのメッセージも涙モノですよねえ!

自分も片手間ではあるけれど競技らしいものに挑戦している身ではあるので、現状で満足してねえで覚悟決めて這い上がって来い!という作品からのメッセージを受け取った気がして、身が引き締まりました。

 

 

あっ、そうだ(唐突)

 

 

www.youtube.com

リンカイ!ちびアニ全3話が今月から公開されているので、TV本編を観た方はぜひ視聴しましょう。

3話では車券の買い方指南もあって、かなり実践的な内容になってた。俺はギャンブル嫌いだから買わないけど。まあ畜生に銭を投げるよりかは有意義だろ。

 

 

 

岐阜タンメンVS平塚タンメンの戦いもアツかったですね

 

 

 

 

 

 

 

響け!ユーフォニアム3 第12話「さいごのソリスト

 

たぶん単話で流せる涙の量でこの回を超える作品とはもう二度と出会えないと思う。そのくらいに感情移入させられた回。

まず、奏者が見えない形でのオーディションを望む久美子の姿勢に胸を打たれる滝先生。心のどこかで3年間を共に歩んだ久美子にソリを吹かせたいエゴがここで窺えて、滝先生の人間臭さを感じられる良いシーンだった。

それとオーディション前の真由と久美子のやり取り。自分の演奏には絶対妥協できない信念を久美子に言い当てられて、真由の澄まし顔が歪みながらも、どこか救われたような表情だったのがよかった。

オーディション後の投票で、久美子の演奏に手を挙げる塚本の神妙な表情もワンカットながらグッと来た。いやだって君絶対久美子の音って判るやん...

あと久石、お前今まであれだけ飄々としておいて、最後に先輩と一緒に演奏したかったって、グチャグチャに泣きながら吐露すんの、ズル~~~... 常に久美子のエゴの部分の肩を持ち続けた久石の存在は、作中通して頼もしかったですね。

そしてこの物語は、やっぱり久美子・麗奈の関係に帰結する訳で。

3年間信じ続けてきた「上手い人が吹くべき」という信条を貫いて挑んだ最後のオーディションで、自分が求め続けた公正さに敗れる形となってなお、正しくあろうとする久美子。その久美子にとって特別な存在であろうとすることを、最後まで裏切らなかった麗奈。この2人の互いを信じ切る心意気、気高さを目の当たりにして、俺は瞼を震わせることしかできなかった。

原作と違う展開になったことで波紋を呼んだけど、久美子が音大の道を選ばずに麗奈と違う進路を歩むことを決めて、教師という公正・平等であることが求められる職を志した時点で、この結末はもう決まっていたと思ってたから、そこは自然に受け入れられた。

もちろん長期シリーズだからこそ主人公が報われてほしい思いはゼロじゃないけど、これは彼女たちが選んだ正しさが導いた結果なので、一片の不満もないです。

己の信念を貫き通す少女たちの力強さを描いた、青春部活アニメの金字塔。美しい物語をありがとう。

 

 

 

滝先生も男だからね

 

 

 

 

 

 

 

■真夜中ぱんチ 第9話「お帰り。ここが今からあんたの実家だ!」

 

今年のオリジナルアニメの中でも、テーマのわかりやすさ、キャラの親しみやすさ、物語の着地の仕方など、いずれにおいても高水準でまとまっていた本作。

この回では最後に視聴者も真咲の仕掛けたドッキリに騙されるという構成が用意されていて、動画配信という作品のテーマの活かし方が上手いな~と感じた。

真咲の妹のさくらとマヨぱんメンバーが絡む中で、真咲の数々のクズエピソードが発覚して、生来あの性格だったのが判るんだけど、だからこそ友達がいなくて、人との繋がりを欲する真咲のナイーブな部分の説得力が増してよかった。EDの編集点の2番がネ...

そんな姉に対して、さくらも憎悪の感情以前に家族として純粋に応援する気持ちを持っていたってオチも、シンプルに温かくて沁みる。

これまでマヨぱんの支持者は登録者数のような、機械的な指標でしか視認できなかったわけで、こうやって身近にマヨぱんを応援してくれている人、そして真咲の動画出演を待ち望んでいる人がいるっていうことを、物語終盤に向けて描いたのはすごく意義があったと思う。

この記事を書いてるのが晦日で帰省の前日なので、自分も早く実家に帰って家族からの普遍的な愛情を享受したくなってきた。あと3話分書いたらとっとと寝るか...

 

 

 

はやくこれになりたい



 

 

 

 

■MFゴースト  第19話「ロンサムカウボーイ」

 

昨年に引き続きMFゴーストからのピックアップ。

白熱したレースシーンのおもしろさは言うまでも無く、その中でも特に手に汗握る展開を見せたこの19話をチョイス。

これまで快進撃を続けていた夏向が、雨が止んで一転、追われる立場になる展開。後ろの赤羽にジリジリとタイム差を削られていく中で、これまでと一風変わった哀愁系のユーロビートが流れるシーンが特に印象に残った。

このシーンでは約1分間にわたって一切セリフが入らず、濡れた路面を滑走する86GTとフェラーリが、順番に接写多めのダイナミックなカメラワークで描写される。

追われる夏向の切迫感と、追う赤羽の執念が画面からビリビリ伝わってくるようで、ここは2期作中で最も興奮した場面だった。

他にも、マシンの性能差を言い訳にせず自身の実力不足を噛み締める前園、下位に沈みながらも泥臭く意地を見せる石神、好勝負を演じた沢渡へのリスペクトを表するベッケンバウアー等々、各ドライバーのレースにかける熱いスピリットにも唸らされる。

ひいてはユーロビートの尺調整のために差し込まれるMFGエンジェルスの会話シーンさえも良い味付けとなって(本当に?)、全体を通してレースの緊張感が味わえる見応えのある回でした。

3rdシーズンも期待大ですね~

 

 

 

消灯と同時に全員寝る修学旅行の夜

 

 

 

 

 

 

 

■ぷにるはかわいいスライム 第7話「Sweet Bitter Summer」

 

最初から最後まで作風が異質すぎる!

少年時代の夏休みの浮足立った特別感を表現するかのように、キャラの細やかな動きや独特な画角、演出の多彩さに溢れてて、映像的な満足度が非常に高い回だった。

こういう「アニメーションって楽しいな...」という原始的な感想を抱かせてくれる作品に出会えるのって本当に嬉しいことだと思う。

白ワンピを着たぷにるとコタローが巨大な積乱雲を背景に引きの画角で写されるカットは思わずおお...と感嘆してしまった。

後半、変身バンクを削ってぷにるの変身姿が次々と提供されるテンポの良さも小気味良かった。てか他の回のバンクシーンも削ってよくないか...?

ギャグもちゃんと光ってて、ダボ袖白衣ぷにるの頭部に南波が無理矢理カブトムシをねじ込むシーンは声出して笑ってしまった。

2期でもこういうクリエイターの遊び心をどんどん取り入れていってほしい。

 

 

 

 

俺がいちばん好きなぷにるは......

 

 

(あ~......)(納得)



 

 

 

 

 

■アクロトリップ 第8話「ジャイアント着電」

 

クマ怪人巨大化編、ベリーブロッサム前髪切りすぎ編、ヒーローショー編、基地の模様替え編とショートエピソードの盛り合わせなんだけど、全体を通して他のエピソードよりもハッチャケ具合が凄かった!

とにかくクロマの奇行がいつにも増して目立ってて、蕎麦屋の居眠り中に借りてきた原付で登場してずっと蕎麦を食いながら戦闘したり、地図子にヒーローショーとは何か拡声器で問い続けたり、基地の壁にペンキで絵や文字を描き始めたり...なんか文字にすると全然面白さが伝わらないんだけど、立ち回りが滑稽すぎて笑える場面だらけだった。

地図子も地図子でいつもよりベリーブロッサムへのご執心具合が強かったりでギャグに回ることが多く、完全にツッコミ役を視聴者に委ねていたのが清々しかった。

あとはベリーブロッサムがめちゃくちゃ萌えでしたね。巨大化して落ち着きなくウロウロしたり、前髪を切りすぎて喚いたり、こういう純朴な萌えが雑煮のお汁みたいに体に沁みる。

この回に至るまでにキャラクターへの愛着と、正義と悪の対決を茶番劇として楽しむ心構えを確立したからこそ出来るふざけ度合いで、こういう作品がずっと続いてくれたらいいのにな~と切実に思えるいいアニメでした。

 

 

 

裏日本の冬の日常